わが家の愛犬は、家族思いです。大みそかの夜、近所の神社へ父と愛犬と私で散歩に行きました。0時を回ったころ、お参りをしようということになり、神社の中に入ったのですが、お参りするためにたくさんの人が並んでいました。近所の小さな神社なので、びっくりしたし諦めようと思ったのですが、父が私に「待っているから、一人で行っといで。」と言いました。私もお参りがしたかったので、父と愛犬に待ってもらい列の後ろに並びました。10分もあれば終わるかなと思ったのですが、列はなかなか進みません。並びながら父と愛犬の姿を探したのですが、見つからないし待ってくれているのに途中で諦めるのも嫌だったので、自分の番まで並んでお参りをしました。

しかし、神社を出ると、父の姿も愛犬の姿もありません。真っ暗な田んぼ道を一人で歩いて帰るのかと悲しい気持ちで歩いていました。少し歩き始めると、「いないからもう帰ったと思ってた。(愛犬に)帰ろうと言っても、嫌がるから戻ってきた。」と父と愛犬に会うことができました。愛犬は私のことを心配し、戻ってきてくれたのです。すごくうれしい出来事で知った。父はお参りにこんなに時間がかかると思っておらず、散歩している間に私が家に帰ってしまったと思っていました。愛犬は絶対に違うと確信し、私のことを探すために戻ってきてくれました。

すごくかわいく思えたし、大事にしたいと思いました。普段は、父や母が散歩に連れていくことが多く、私は週に1回程度です。リードを持っていたのは父で、一緒に歩いていた私のことも意識してくれていることに、犬の賢さも学ぶことができました。この出来事は私にとって、一生忘れられない思い出です。色々なところに散歩に行きました。年末年始の寒い夜中の散歩でしたが、心はとても温かく、家に帰ってからも興奮して、なかなか寝付くことができませんでした。夜の道で私のことを見つけてくれた、愛犬と父に感謝しています。