愛犬のしつけについて、まず最優先すべきは、【おいで/COME(カム)】だと思います。呼ばれたら、必ずご主人様のところにもどってくる。色んな誘惑に負けずにもどってこれることが大切になります。散歩中に、間違ってリードを放してしまったとき、飼い主の呼びかけに反応して、必ず飼い主のもとにもどってくることができるかどうかは、犬の生死に直結します。カムと言われて、飼い主のところにもどってきたら、しっかり飼い主が抱きかかえるところまでセットで訓練してください。
飼い主の足元までもどってきても、つかまえるまえに逃げ出すワンちゃん(遊んでもらっていると勘違いしている犬?)もいるので、必ず確保するところまで、セットで徹底してトレーニングすべきだと思います。いきなり、外での訓練は危険なので、まずは家の中で、近い所から始めましょう。とにかく、もどってこれたら、ほめる(ドッグフードを1粒あげる)。すこしずつ、距離を開けていく。家の中でかくれんぼしながら、カムと声をかけても、探し出せるぐらいになるといいです。犬が別のことに気が散っていたとしても、カムの一声で飼い主にもどってこれるように訓練しましょう。
家の中でできるようになったら、散歩の途中でも訓練してみましょう。安全な場所で、リードを徐々に長めにしていきながら、訓練レベルをあげていきましょう。草などのにおいをクンクンやって気持ちがよそに向いている時こそ、カムと呼んでもどってこれるようにがんばりましょう。リードを持っている人に犬の意識が向いてないときに、呼ばれてももどってこれるようにトレーニングしましょう。最終的には、ドッグランなどの安全な場所で、他の誘惑が多いところでも、リードがなくても、カムのコマンドでもどってこれるように訓練しましょう。家族の中で一番偉い人だけのコマンドにしか反応しない状況ではなく、家族のだれがカムと呼んでも、呼んだ人の所にもどってくる状況まで粘り強くしつけましょう。
当然、実際の犬のしつけとしては、同時進行でお座り(SIT)と待て(STAY)とトイレトレーニングをしつけていくことになると思いますが、カムは命に関わる分、真剣に時間をかけて、定期的にできているか確認をしておくべきしつけの大原則だと思います。しつけのコツは、「カム」と呼ばれて、飼い主のところにもどってきたら良いことがある!という刷り込みにあると思います。「カム」→もどってきたら、エサをあげる。「カム」→もどってきたら、ほめちぎるなど、犬がよろこびそうなことを「カム」とセットで辛抱強く訓練してください。何度もいいますが、犬の生死に関わる大切なしつけです。これから、新しく初めて犬を飼われる方にこそ、知っていてほしいしつけです