犬が吠えるパターンには、以下のようなものがあります。
一つ目は「要求吠え」。
飼い主に何かをしてほしいときに吠えるのが「要求吠え」です。
吠えたときにおやつを与えたりしていると、吠えれば要求が通ると思い込んでしまいます。
しつける際は、吠えても思いどおりにはならないということを教えてください。
要求吠えをしても無視しておき、吠え終わったら褒めるようにすれば次第になくなるでしょう。

二つ目は、「警戒吠え」。
チャイムが鳴ったときや散歩中に人とすれ違ったときに吠えるのが「警戒吠え」です。
自分や飼い主に危険が迫っていると感じて、注意喚起するために吠えているのです。
そして、来客や歩行者は数分経てばいなくなるため、吠えたからいなくなったのだと勘違いするのです。
家の中の場合は、吠えるのをやめるまで無視しましょう。
やめたらお座りなどで気持ちを落ち着かせ、静かになったら褒めてあげてください。
家の外の場合は、歩行者とすれ違うまでお座りなどで気を逸らしておき、そこで吠えなければ褒めてあげましょう。
そうすることで、すれ違う人は何もしてこないと覚えてくれます。

三つ目は、「興奮吠え」。
嬉しさなどで気持ちが昂っているときに吠えるのが「興奮吠え」です。
飼い主が外から帰ってきたときなどに一緒になって喜んだりすると、さらに興奮吠えがひどくなります。
これに対しては、飼い主が冷静にならなければいけません。
外から帰ってきたときに犬が駆け寄ってきてくれたら、どうしても嬉しく感じますが、それをこらえて無視しましょう。

犬が落ち着いたら、低めのトーンとゆっくりした動作で接するようにしましょう。
これらのように、犬が吠えるとどうしても頭ごなしに叱りたくなりますが、そうすると犬はさらにストレスを感じますし、かまってくれたと思い込んでより吠えることもあります。
犬が吠えるのは、基本的に何らかの意思表示なので、決して頭ごなしに叱らず、吠えている原因を突き止め、個々の原因に応じたしつけをするようにしてください。